有線ネットワークのSWOT分析
今回は有線ネットワークについて、SWOT分析をしてみようと思います。
対象(自分たちの組織など)を取り巻く外部環境と対象自身の内部環境のそれぞれをプラス面とマイナス面に分けて分析します。
- Strength(強み、内部のプラス面)
- Weakness(弱み、内部のマイナス面)
- Opportunity(機会、外部のプラス面)
- Threat(脅威、外部のマイナス面)
外部環境を分析するフレームワークとして、別にPEST分析というものもあります。
有線ネットワークについて、自分なりにPEST分析したものを過去に挙げています。
今回はこの内容も踏まえて分析していきます!
視点としては
有線ネットワークが活躍できるかどうか
です!!
Strength(強み)
安定した通信
無線通信と比較して、確実な通信ができます。
無線では部屋の角などの電波の入りにくい場所で通信が途切れることがあります。
仕事で大切なオンライン会議を行う、オンラインゲームを楽しむ、といった状況では有線接続の方がよいでしょう。
速度制限がない
これは本当にありがたいことですよね。
Weakness(弱み)
使用環境を限定される
当たり前ではありますが、これが大きな弱みだと思います。
キャリア通信のように、どこでも、というわけにはいかず、場所が限定されてしまいます。
工事が必要
家に光回線を引くには工事が必要なため、引っ越しが多い人には向かないですね。
そもそも集合住宅に光回線がきていない、というケースもあります。
ただ、これは5Gの契約をしてもエリア外なら使えない、というのと同じです。
Opportunity(機会)
以外と意識されていないのですが、無線通信の基地局同士や、コンテンツ配信企業のデータセンター間をつなぐのは有線ネットワークです。
5G・6Gは高周波数帯
データセンターの分散化
データセンターとは、NetflixやPrimeビデオなどからコンテンツ(動画や音楽)をダウンロードする際の送り元のサーバーがたくさんある建物のことです。
このデータセンター間をつなぐのももちろん有線ネットワークです。
アメリカ企業のデータセンターはアメリカに建てるのが基本ですが、最近は遅延を減らすために様々な地域にデータセンターを建てる風潮があります。
日本からアメリカのデータセンターにアクセスするより、日本にあるデータセンターにアクセスして、コンテンツをダウンロードする方が速いですし、負荷も分散できます。
IoT機器の普及
スマートメーターでは、PLCという送電網で情報をやり取りする技術が使われていますが、PoEという有線ケーブルの上で電力を送る、という技術も普及してきています。これはIP電話や監視カメラに応用されます。
最近はPoEの規格が新しくなり、最大99Wの電力が送れるようになりました。これからさらに送電できる量が増えるとますます普及してくるかもしれません。
Threat(脅威)
今まで以上に重たいコンテンツの登場
PEST分析で述べたのですが、将来的にはAR・VRが伸びることが予想されています。
そして、AR・VRはかなり「重たい」コンテンツです。
有線ネットワーク管理者は収入が増えない中、増強をしなくてはいけないですね。。。
キャリア通信の進歩
キャリア通信の基地局間は有線でつなぐので、直接的な脅威というわけではないです。
ですが、利用者向けには少し厳しくなるかもしれません。
一般の人にとってキャリア通信と比べて光回線がマイナスになることは
また、IoTなどを考えられている方は無線の方が光ファイバーなどのコードが不必要なので、便利な場合が多いと思います。
まとめ
- Strength:安定した通信、速度制限がない
- Weakness:使用環境が限定される、工事が必要
- Opportunity:5G・6Gは高周波数帯、データセンターの分散化、IoT機器の普及
- Threat:今まで以上に重たいコンテンツの登場、キャリア通信の進歩
以上になります。内容が少ない箇所もあるので、勉強して随時、修正・加筆を行っていきたいです。
これをもとに、次回はクロスSWOT分析をしたいと考えています!
ご指摘等ありましたら、お願いいたします。