「エッセンシャル思考」の感想
本書を読むまで
私は
「できるだけ多くのことを達成できることが、いいこと」
と考えていて、夜遅くまで、あるいは土日にも勉強や作業したりすることもありました。
ですが、本書の中の
自分では何一つ選べないから、すべてを引き受けているだけなのだ
という文章に少し心当たりを感じました。
多くのことをするのは自分が何をしたら良いのかわからなくなっているから、選ばずにやっている、ということに過ぎないのです。
引き受けた作業だけなく自発的にやりたいと思っていることもあります。でも、それらの中から一つ選べと言われたら…?
本書では、こういった状況から抜け出すための考え方や方法が紹介されています。
本書を読んで
ここから、私の感想や考えたことについてお伝えできればと思います。
エッセンシャル思考のキーワードは
より少なく、しかしより良く
です。
しかし、私は
「自分にとって本質でないこと(=無駄なこと、大事でないこと)は全て切り捨てよう」
と考えるのは早とちりだと思います。
エッセンシャル思考の大切なことは、「減らす」のではなく「選ぶ」です。
エッセンシャル思考の人は、そうでない人よりも多くの選択肢を検討する
行動を起こすのは最小限に抑えるが、行動を起こす前にはできるだけ多くのことを吟味するとあります。
これは本当に大切なことで、経験や選択肢が少ない中から本質的で自分にとって重要なことを選ぶことは難しいです。
例えば、3種類のスポーツの中から自分が楽しいと思えるものを選ぶより、10種類のスポーツの中から選ぶ方がより自分に合ったものを選べること同じです。
本格的に行動する前にできるだけ多く可能性を考え、自分にとって大切なことを選び、そこに全力を注ぐ
これが私なりの言葉で表現したエッセンシャル思考です。
本書では主に「より少なく、しかしより良く」に焦点をあてていますが、選ぶためにできるだけ多くの可能性を用意することも大切です。
そのために、普段の生活から新しいことをやってみる、そして、それが面白かったなら可能性のリストに追加する、面白くなければ2度と選ばない(=やらない)と決める、という「選ぶための行動」を実践していくことが大切だと考えました。
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